霧が峰高原の物見岩から八島ヶ原湿原に向かって下ってゆくわが一行ハイカー達

 ハイキングサークルの夏の行き先を何処にしようか計画している折、JR東日本で主催している「駅からハイキング」プログラムに「勝浦のうばら理想郷ハイキング」がパンフレットに載っていましたので、そこに決めようかと一時は考えました。しかし、房総の勝浦なら何時でも行くことが出来るし、今回は思い切って信州の高原にでも遠出してみようとも考えていました。偶々、よく利用する旅行社のクラブツーリズムのウォーキングから登山までの「あるく」シリーズの中に「日本百名山・車山高原〜八島ヶ原湿原ハイク」と謳ったツアーを見つけました。千葉からのバス代と朝昼夕の3食込みで5,980円というお徳用なツアーなので、これに便乗してしまおうと安直な考えを起こしました。幸い、8名もの参加希望者を得て実現の運びとなりました。

 深田久弥の「百名山」には霧が峰に就いて次のように述べています。

 妙な言い方だが、山には、登る山と遊ぶ山がある。前者は、息を切らし汗を流し、ようやくその頂上に辿り着いて快哉(かいさい)を叫ぶという風であり、後者は、歌でも歌いながら気ままに歩く。もちろん山だから登りはあるが、ただ一つの目標に固執しない。気持ちのいい場所があれば寝ころんで雲を眺め、わざと脇道へ入って迷ったりもする。当然それは豊かな地の起伏と広濶(こうかつ)な展望を持った高原状の山であらねばならない。霧が峰はその代表的なものの一つである。

 わが仲間のハイカーの中には、まさか寝ころんだり、脇道へ入って迷ったりした者はいませんでしたが、名カメラマンが何人もいて広大な景色や美しい高山の花の撮影に夢中になってツアーの添乗員さんをヤキモキさせたなどの楽しいハイキングでした。

 今年は梅雨明けが10日ほど遅れ、雨の中を歩かなければならないのかと心配させられましたが、幸いにもハイキング当日の正に前日の7月30日に関東地方の梅雨明け宣言が出されました。雨の心配は全く無くなり、一応近くの山々は臨める天候となりましたが、富士山、八ヶ岳連峰、南・北アルプスの山々は雲に隠れて全く眺望出来なかったのは唯一残念なことでありました。